張りつめている緊張を、静けさと香りが、心をほどく。
新生活の余韻が、まだ身体に馴染まないこの季節。ゴボウ、帆立、アスパラ──春の名残を、薄衣でふわりと包んで。素材の声を聴くように、じんわりと味わう。新しい季節に馴染んでいく夜。何も足さず、何も引かず、ただ一献の時間が沁みていく。粋とは、こんな晩酌かもしれない。今日を丁寧に終えるためのひととき。
材料(4人前)
- 帆立 8個
- アスパラガス 4本
- ごぼう 1本
☆天ぷら粉
- 卵黄 1個
- 薄力粉 200g
- 冷水 300ml
☆調味料
- 岩塩
- 揚げ油
作り方
★下処理
<天ぷら粉>
1. ボウルに冷水を入れ、卵を割って卵黄を加える。
2. ホイッパーで混ぜ合わせる。
3. 薄力粉を振るいにかけてボウルに入れながら、よく混ぜる。
<アスパラガス>
1. 棘を包丁の根本で取り除き、根本の乾燥している部分を少し切る。
2. ピーラーで下の固い部分の皮をむく。
3. 包丁で半分にカットし、氷水に漬けておく。
4. 揚げる前に水から取り出し、キッチンペーパーで水気をふき取る。
<ホタテ>
1. バットにホタテを並べ、岩塩で包む。
2. ラップをして冷蔵庫で15分程休ませる。
3. 揚げる前に冷蔵庫から取り出し、お水で洗い、キッチンペーパーで水気をふき取る。
<ごぼう>
1. 包丁で10cmの長さにカットする。
2. スライサーで薄くスライスし、氷水に漬けておく。
3. 揚げる前に水から取り出し、キッチンペーパーで水気をふき取る
<揚げ油>
1. 鍋に揚油を適量入れ、中火で180°に温めます。
※温度計を使うと正確に測れます
★調理
1. 各具材を天麩羅粉のボウルに入れ、全体に均一に天麩羅粉を付けます。
※てんぷら粉を付け過ぎないように注意し、軽く振って余分な粉を落とし、
薄い衣に仕上げる。
2. 衣を付けた具材を180°Cの揚油に入れ、カリッとなるまで揚げます。
3. 揚げた後はキッチンペーパーで余分な油を取ります。
