甘味と塩味のコントラストは、美食における永遠のテーマです。
生ハムとメロンがそうであるように、意外な組み合わせが生むハーモニーは、私たちの味覚に新しい驚きを与えてくれます。
今回のペアリングの主役は、イタリア・ヴェネト州の名門アレグリーニが手掛けるプロセッコ『Corte Giara Prosecco Millesimato Extra Dry(コルテ・ジャーラ・プロセッコ)』。
合わせるのは、魚介の旨味にフレッシュなメロンの香りを纏わせた「魚介とメロンのトマト煮込み」です。
フルーティーな泡と、甘じょっぱいソースのマリアージュ。
週末のランチやアペリティーボに、少し冒険的な一皿はいかがでしょうか。
意外性の妙「魚介とメロンのトマト煮込み」
この料理の隠し味は、なんと「メロン果汁」。
アサリや有頭エビ、ホタテといった魚介を白ワインで蒸し、その濃厚な出汁にトマトペーストとメロンの甘みを加えた特製ソースで煮込みます。
トマトの酸味、魚介の塩気、そしてメロンの芳醇な香り。
一見喧嘩しそうな要素が、ニンニクと鷹の爪のアクセントによって一つにまとまり、複雑で奥深い味わいを生み出します。
イタリアNo.1生産者が贈る
「コルテ・ジャーラ・プロセッコ」
合わせるワインは、イタリアの権威ある評価誌で「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた名門、アレグリーニが手掛けるプロセッコです。
リンゴや洋ナシ、白い花のアロマが広がるこのワインは、果実の甘みと生き生きとした酸のバランスが絶妙。
「エクストラ・ドライ(やや辛口)」という表記ですが、残糖由来のふくよかな果実味があり、ドライすぎない優しい口当たりが魅力です。
マリアージュが成立する「3つの接点」
なぜ、トマト煮込みにプロセッコなのか。
その理由は3つのハーモニーにあります。
1. フルーティーさの共鳴
ワインが持つ「リンゴや洋ナシのアロマ」と、ソースに使われた「メロンの香り」が同調します。果実由来の甘やかな香りが重なることで、料理のフルーティーさがより一層引き立ちます。
2. 甘味と塩味のバランス
プロセッコの持つ「ほんのりとした残糖感(果実の甘み)」が、魚介の塩気やトマトの酸味を優しく包み込みます。辛口すぎるスパークリングだと酸が際立ってしまいますが、このプロセッコのふくよかさが、ソースの複雑味と完璧にマッチします。
3. 泡によるリフレッシュ
濃厚な魚介のエキスとニンニクのパンチが効いたソースを、きめ細やかな泡が心地よく洗い流してくれます。一口ごとに口の中がリセットされ、また次のひと口が恋しくなる無限のループが生まれます。
週末は、ヴェネトの風を感じる食卓を
「プロセッコの聖地」ヴェネト州の息吹を感じるワインと、遊び心あふれるイタリアン・レシピ。 メロンの甘い香りに誘われて、ついついグラスが進んでしまうこと間違いなしです。
良く冷やしたプロセッコを開けて、驚きと喜びに満ちたペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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プロフィール
中嶋浩希 – オーナーシェフソムリエ
ワインバー「シェアソムリエ」代表
シェフ兼ソムリエ
「料理を作る人間が、ワインも選ぶ」
という究極のオーナーシェフソムリエ。
フランス、日本の名店で研鑽を積み、料理とワインの極致を追求。シェフの技とソムリエの感性を融合させ、ペアリングの妙で一皿の物語を紡ぐ。「シェアソムリエ」では、五感を震わす美食体験を創出し、特別な時間をさらなる高みへ。料理とは記憶を創り、人をつなぐ芸術——その信念のもと、卓越したダイニングを仕立てる。





